KDDIウェブコミュニケーションズは3月25日、ドイツのJimdo GmbHと業務提携し、オンラインのウェブページ作成サービス「Jimdo」の日本語版を公開した。
Jimdoはウェブページの編集画面と完成画面を同一のインターフェースで表示するため、HTMLやCSSの知識がなくても直感的にページを作れる点が特徴。ページ編集、フォーム作成、ブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、フォトギャラリー、アクセス解析、外部サービスとのマッシュアップなどの機能を無料で利用できる。
月額945円の「Pro」コースを利用すれば、独自ドメインの設定、広告の非表示、高機能なアクセス解析といったオプションを利用できる。
Jimdoは2007年にドイツで開発された。同年のサービス開始から1年半で50万人以上のユーザーを集め、日本語版のほかに英語、ドイツ語、中国語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語の7カ国語版が提供されている。
KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長の山瀬明宏氏は、日本とドイツの人口、ドメイン登録数を比較したデータを持ち出し、「日本は相当、遅れている」と指摘した。
日本の人口は約1億3000万人、ドイツは約8000万人だが、ドメイン登録数は日本が100万、ドイツが1200万と逆転する。
「これはなぜかというと、日本人にはホームページを運営するスキルが高い人が少ない。そもそもホームページ作成、運用を支援するツール、サービスが少ないのではないか。そこで弊社はテレビのように簡単に使える『インターネットサーバの家電化』というコンセプトを掲げ、模索してきた。その答えがJimdoだ」(山瀬氏)
また同氏はWeb 1.0を掲示板、Web 2.0をブログ、SNS、写真共有サービスと定義し、その上でWeb 3.0サービスは、これらすべてを一箇所にまとめて運用できるJimdoであるとした。
KDDIウェブコミュニケーションズはJimdoと独占契約を結び、日本語版を提供する。初年度は無料とProを合わせて30万ユーザーを目標としている。そのうちProアカウントを6500ユーザー獲得し、7300万円の売上を見込んでいる。「日本語版Jimdoにより、国内のインターネット事業者がドイツに追いつけるように頑張っていきたい」(山瀬氏)
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