MusicNetを捨てRhapsodyを取る米リアルネットワークス

 米RealNetworksは5月27日(米国時間)、音楽配信サービスのMusicNetを中止する予定を発表。これに代えて、新たにListen.comのRhapsodyという1曲あたり79セントでCDへの書き込みを行える音楽配信サービスに注力する。

 同社は、RealOne Rhapsodyという名称の音楽配信サービスを、Microsoft Windowsユーザー向けに提供している。その価格は、CDへの書き込み1曲あたり79〜99セントとなっており、AppleのiTuneサービスの競合にあたるものだ。

 今回のRhapsodyサービスへの注力という発表は、同社が2003年4月にListenを3600万ドルで買収してからの、最初の大きな動きとなる。Listenの買収は2003年第3四半期の終わりまでに完了する予定。この動きは、RealNetworksがこれまで提供していたMusicNetの代わりにRhapsodyを選んだという印に他ならない。

 MusicNetは、RealNetworks、Bertelsmann、AOL Time Warner、EMI Groupのジョイントベンチャーとして設立された。だが、ライバルであるListenのRhapsodyが、CablevisionやCharter Communications、Verizon Onlineといった配信パートナーをどんどん味方に付けていくのに対し、MusicNetはその波に乗ることができなかった。

 「MusicNetとの関係においては、我が社はテクノロジーベンダーであり、パートナーであり、かつ投資家兼小売業者でもあった。結果として、それが音楽販売に徹することができなかった理由だ」と、RealNetworksのマーケティング部門のバイスプレジデンントDan Sheeranは説明した。

 RealNetworksは、RealOne Rhapsodyサービスを手に、改めて音楽配信事業に挑戦するつもりだ。同サービスには、すでに100万人以上の加入者がいる。

 RealOne Rhapsodyでは、ユーザーは1カ月あたり9.95ドルを払えば、33万曲以上の音楽にアクセスでき、またそのうちの20万曲あまりを一曲79〜99セントの価格でCDに焼くことも可能となっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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