米オーバーチュア、広告の最低入札価格を引き上げ

 米Overture Servicesが米国での広告料の最低入札価格を5セントから10セントに引き上げた。ライバルの米Googleとし烈な競争を繰り広げる中、提携先のポータルサイトに配分する利益を増やすことで、新たな顧客獲得を狙う。

 Overtureは、Yahoo!、MSN、AOL Europe、Terra Lycosといったポータルサイトにサービスを提供している。Pay-for-Performanceというシステムで、検索結果の場所(表示順位)によって入札価格を設定し、ユーザーが検索結果のリンクをクリックすると、広告主が広告料を支払う。その広告収入をOvertureとポータルサイトが分け合う形を取っている。ちなみにテキストリンクの場合、入札価格は5セントから最大50ドル。Overtureによると、現在登録している広告主は8万社を数えるという。

 Overtureは2003年2月6日に、2002年第4四半期と通期の決算を発表している。2002年通期のトラフィック獲得コストは1億2480万ドルに達し、2001年の5190万ドルから140%増加した。また、第4四半期のトラフィック獲得コストが売上高に占める割合は、前年同期の51%から62%に増大した。Overtureは広告料の値上げを通じて、同コストと海外拡大計画の費用を相殺する意向だ。なお同社は、約1年前に入札価格を1ドルから5ドルに引き上げている。

 デジタルマーケティングを手がけるWebAdvantage.netのHollis Thomasesは、Overtureの値上げによる影響は少ないとしながらも、今後、検索サービスの広告料は値上がりする傾向だとみている。「1つ1つの広告料が上がれば、料金を支払うことができない企業もでてくるだろう」(同氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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