AmazonによるクラウドベースのWebサービスを利用している開発者に、より手軽にユーザーあてのメッセージを送信する手段が追加された。
Amazon.comの子会社であるAmazon Web Services(AWS)が米国時間4月7日に行った発表によると、この新しいメッセージ送信機能「Amazon Simple Notification Service」(Amazon SNS)を使うことで、「Amazon Web Services」のアカウントを持つ開発者は、クラウドベースのアプリケーションから利用者に通知を送ることができるという。現在ベータ版のAmazon SNSはウェブベースのインターフェースを開発者に提供しており、開発者はこれを用いてさまざまなトピックを設定し、ユーザーは自分が関心を持つトピックについて購読手続きを行う。すると、あとは自動的に電子メールやHTTPなどの手段で購読者にメッセージが送信されるという仕組みだ。
Amazon SNSを使うと、開発者は自らのクラウドベースのアプリケーションについて最新の状況を知らせる、重要なアップデートのニュースを送信するなど、さまざまな通知をプッシュ方式で届けることができる。これにより、開発者は自らメッセージ送付用のサービスを用意する必要がなくなるということだ。
AWSのバイスプレジデントを務めるAdam Selipsky氏は、声明で「メッセージシステムの構築と維持は誰もが直面する大きな重荷であり、われわれの顧客をこの負担から解放すべく、AWSでは取り組んでいる」と述べている。「Amazon SNSのような、簡単に実装できて拡張性の高い通知サービスを活用すれば、企業はこうしたコンポーネントを自社で構築する必要はない。また起業家にとっては、Amazon SNSを活用し、プッシュ通知に大きく依存した新しいタイプのアプリケーションを開発することが、運用と採算の両面で現実性を帯びてくる」
Amazon SNSを利用する際に、初期費用は必要なく、開発者は無料で利用を開始できる。Amazonによると、Amazon SNSの利用者は最初の10万リクエストに関しては無料で、HTTPによる通知の最初の10万件と、電子メールによる通知の最初1000件についても課金されないという。それ以降は、Amazon SNSのAPIリクエストは10万件につき6セント、HTTPおよびHTTPSの通知は10万件につき6セント、Amazon SNSの電子メールおよび電子メール-JSONによる通知は10万件につき2ドルがかかる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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