XMLの共同開発者で著名なテクノロジブロガー、そして最近までSun Microsystemsの従業員でもあったTim Bray氏が、Googleの「Android」チームに加わった。その目的の1つは、Appleの「iPhone」に関してBray氏がおかしいと思っていることを世の中に示すことである。
Bray氏は米国時間3月15日、「Now A No-Evil Zone」と題されたブログ投稿で、同氏の理念は概ねGoogleと一致しており、AppleのiPhoneとは特に対立していると述べた。
「わたしがここに来た主な理由はAndroidだ。Androidは、しわが寄っていたり、複雑に入り組んだりしている人間の組織構造のように絡み合ったインターネットを維持できる、現時点で間違いなく最良のものだと私には思える」とBray氏は述べた。
Bray氏がAndroidに関して具体的に気に入っているのは、開発者にフレンドリーであること、様々なインターフェースが完備されていること、オープンソースであること、Googleが強力に支援していること、オープン市場があること、そして、iPhoneに戦いを挑んでいることなどだ。Bray氏はAppleの手法について、次のような批判を展開した。
モバイルインターネットに対するiPhoneのビジョンには論争とセックス、自由が欠けているが、誰が何を知ることができるのか、誰が何を発言できるのかということについては、厳しい制限が加えられている。これは、ディズニーのような壁に囲まれた庭園の周囲をどん欲な弁護士たちで包囲したような不毛な場所だ。アプリケーションを開発する人々は主人の気に入るように奉仕し、主人の怒りを恐れている。
わたしはこれを嫌悪している。
iPhoneのハードウェアとソフトウェアが素晴らしいのは事実だが、それでもわたしはこうした状況を嫌悪している。なぜなら、自由に代わる言葉はないし、オプションとして提供されるような要素でもないからだ。
ウェブに関して最も重要な点はテクノロジではなく、ベンダーが存在しない歴史上初めてのプラットフォームだということだ(これを最初に指摘したのはDave Winer氏である)。ほぼ全ての有意義なことは、そこに端を発している。そして今、莫大な数の人々にとって、その重要性は増している。わたしが構築を支援したいのは、こうした種類のプラットフォームだけだ。
Appleはユーザーにはインターネットの利点を享受する権利があると考えているようだが、同社はそれと同時に、実行可能なプログラムやスタックの中でアクセスを認める部分、開発者同士がお互いに話してもよい内容のコントロールも行っている。
わたしは、Appleは間違っていると思う。そして、この仕事はそれを証明する良い機会だと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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