Parallelsは、Appleの「Xserve」向けに、「Windows」や「Linux」の仮想マシンを「Mac OS X」と並べて稼働できる「ベアメタル版」(ホストOSを必要としない)の仮想化製品を発表した。
フロリダ州マイアミで開催された「Parallels Summit 2010」で米国時間2月24日に公開された「Parallels Server for Mac Bare Metal Edition」は、同社によると、Macハードウェア上における標準化を望む企業、およびMac OS Xの能力を組み込みたいと考えるクラウドサービス提供業者を対象にしているという。
Parallelsの従来のXserve向け仮想化製品は、Mac OS X搭載ホストの上に仮想マシンとしてMac OS X、LinuxまたはWindowsのインスタンスを実行できるようにするものだった。今回の新製品では、異なるゲストと連携するハイパーバイザを利用して、Xserveのハードウェア上でこれらすべての仮想マシンを直接実行できる。
この新たなベアメタル版サーバ技術は、パフォーマンスの向上を謳うとともに、ホットマイグレーションなどの機能も追加している。ホットマイグレーションとは、仮想マシンのシステムをあるハードウェアプラットフォームから別のハードウェアプラットフォームへ移行する際、完全にオフラインの状態にする必要なく実行できる能力だ。
Parallelsによれば、この技術は、レガシーOSをサポートすることで、整理統合プロジェクトにおいて役立つほか、サーバ運用の合理化も支援するという。また、管理ソフトウェア「Parallels Virtual Automation」など、他のParallels製品とも連携する。
Parallelsはまた、この新製品の対象として、Mac仮想プライベートサーバ(VPS)やOS Xアプリケーションホスティングといったサービスを提供したいと考えるホスティング提供業者も想定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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