Microsoftは米国時間10月26日、「Microsoft Outlook」プログラムのデータフォーマットを公開する計画を明らかにした。
MicrosoftのグループマネージャーであるPaul Lorimer氏は公式ブログへの投稿で、同社がOutlookの「.pst」ファイルの仕様を公開する準備を進めていると語った。
「ますます多くの情報をデジタルフォーマットで保存して共有するようになるにつれて、われわれの顧客やパートナーにとって、データポータビリティのニーズが高まってきている。このほど浮かび上がってきた1つのシナリオは、Microsoft Outlookが生成する電子メール、予定表、連絡先などのデータに対するプラットフォームに依存しないアクセスをなお一層改善する手段となる」と、Lorimer氏は記している。
こうした展開によって、「開発者は自由にプログラミング言語やプラットフォームを選択して、サーバやクライアント環境の.pstフォーマットのデータを閲覧、作成、相互運用することができるようになる」と、同氏は説明している。
Lorimer氏は、依然としてドキュメンテーション作業が初期の段階にあることを明らかにしており、「われわれは業界の専門家や関心を抱く顧客と直接連携して、明確で有用なものとなるように技術的なドキュメンテーションのクオリティに関するフィードバックを集めているところである」と述べた。
なお、公開される時には、Microsoftが「Open Specification Promise(OSP)に基づいてリリースする予定であるため、特許に関する懸念を抱いたり、何らかの形でMicrosoftとコンタクトを取ったりする必要がなく、あらゆるプラットフォーム上のあらゆるツールで.pstファイルフォーマットを自由に活用可能となる」と、Lorimer氏は語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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