Yahooは米国時間9月29日、「Yahoo User Interface(YUI)」ライブラリのバージョン3をリリースした。同ライブラリは、JavaScriptやCSS(Cascading Style Sheet)で記述された装飾的なユーザーインターフェースエレメントをウェブサイトに付加することのできる、プログラマ向けのソフトウェアコレクションである。
YahooのEric Miraglia氏は29日付のブログ投稿で、「YUI 3のコアインフラとそのユーティリティスイートは、今日リリースされたバージョンでプロダクションレディの状態になったと考えている」と述べた。「われわれが今日、バージョン3.0.0としてリリースしたコードは、新しいYahooのホームページで使用されているものと同じコードであり、積極的にかつ広範囲にすでに利用されており、自信をもって提供できる」(Miraglia氏のブログ投稿)
YUIライブラリは、オープンソースで無償で提供されており、アニメーション、ドラッグアンドドロップ、多様なソースからのデータ取得、イベントへの応答など、ウェブサイトにおけるインターネット関連のタスクに広く使用されている。これらのタスクは、ウェブが静的なウェブページから対話型のアプリケーションへと移行するほど、さらに複雑になるが効果が高くなる場合が多い。
YUI 2と比較して、最新バージョンはプログラムが軽量、高速、作成も容易になっており、またセキュリティも高くなっているとYahooは述べた。Dependency Configuratorや必要なコンポーネントを自動的にダウンロードするYUIの機能により、コードを最小サイズの単位に分割するのも容易になっている。またYahooは、ウィジェット機能の追加にも取り組んでいる。
YUIの便利な特長の1つは、Yahooが自社のサーバ上でその大部分をホスティングするつもりであるという点である。これにより、わずらわしい作業が不要となり、ウェブサーバの帯域幅も節減できる。
今回リリースされた最新バージョンは、2005年から取り組んできた同ソフトウェアの抜本的な改造の第1弾である。YUIが、2009年10月に開催されるOpen Hack DayとYUIConfにおいて、議論の中心となることは間違いないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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