サンフランシスコ発--NVIDIAは要警戒だ。Intelが米国時間9月22日、Intel Developer Forum(IDF)で同社製グラフィックチップ「Larrabee」のデモを初披露したのだ。
Larrabeeは、Intelにとって約10年ぶりとなる単体の(つまりスタンドアロン型の)グラフィックプロセッサで、NVIDIAやAdvanced Micro Devices(AMD)のATI部門のグラフィックチップ製品と競合するとみられている。デモでは、2010年中に発売が予定されているLarrabeeの初期「ステッピング」(バージョン)が使用された。
Larrabeeは当初、ゲーム市場をターゲットとする予定だ。デモは、Splash Damageが開発したゲーム「Enemy Territory: Quake Wars」に基づいて行われた(以下の動画を参照のこと)。
Intelの主任科学研究員Bill Mark氏は、デモの中で次のように述べた。「これは、レイトレーシングのデモだ。われわれはゲーム内で表示される物体の質感や形状をゲームから抜き出し、当社のレイトレーシングエンジンに組み込んだ」
Mark氏はレイトレーシング技術について、「光と物体の相互作用を、正確に、そして光と影などの効果をごく簡単に表示できるようにシミュレートする」ものと表現した。
「水を見てほしい。これはわずか10行ほどの(中略)コードで表現されている」と同氏は述べた。デモはC++で書かれていた。
Mark氏によれば、同様のことは通常のIntel製マルチコアプロセッサ上でも実現できるが、Larrabeeでは、より多くの並列処理(より多くのことを同時に行う能力)が可能になるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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