われわれは、GoogleやMicrosoft、Amazonがデータセンターの建設に夢中になっていることをすでに耳にしている。3社は一様にそのことについて秘密主義を貫こうとしているが、これはテクノロジ業界で最も長続きしなかった秘密の1つである。しかし、それは彼らにとって至極当然のことなのだ。彼らの手の内は、広く知れ渡っている。彼らが今後10年間にわたって、ウェブベースのサービスに大規模な投資を行う計画であることは、皆が知っている。
一方で、Appleがノースカロライナ州メイデンで、MicrosoftやGoogle、Amazonが建設中の巨大建造物をも凌ぐ新データセンターの建設に着工しようとしているとの報道は、控えめに言っても、度肝を抜くものである。Appleの新データセンターについてわれわれが知っていることを確認し、それに関するAppleの計画について考えてみよう。
Leander Kahney氏は自身のCult of the Macブログに、Appleのノースカロライナ州での壮大な計画について、Data Center KnowledgeのRich Miller氏にインタビューした記事を掲載している。これまでに分かっていることは、以下の通りだ。
Miller氏は次のように述べた。
「初期の敷地図によると、Appleは約50万平方フィートのデータセンターを1棟建設する計画のようだ。そうなった場合、それは世界最大級のデータセンターの1つになるだろう。比較対象を挙げておくと、カリフォルニア州ニューアークにあるAppleの既存のデータセンターは、10万平方フィートより少し広い程度である。新しい1棟型の企業データセンターの多くは、10〜20万平方フィートだ。従って、Appleの新データセンターは、超巨大なデータセンターと言っていいだろう」
この規模に匹敵するのは、Microsoftがシカゴに建設した新しいデータセンター、Phoenix ONEデータセンター、ラスベガスにあるSuperNAPデータセンターくらいのものだ。これら3つのデータセンターは、データセンターとしての用途向けに40万平方フィートを若干上回るスペースを確保している。
さらに、Miller氏は「大きなデータセンターを建てる企業は、クラウドに対する大きな野望も抱いていることが多い」と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス