カリフォルニア州サンタクララに拠点を置き、組み込み型Linuxを手がけるMontaVistaは米国時間7月14日、同社の最新システムは1秒で起動可能だと述べ、車両用ダッシュボードシステムが電源投入から1秒後に「完全な動作」状態になる様子を収録した動画をリリースした。
しかし、この1秒という起動時間を、デスクトップのLinux OS環境でもそのまま実現することは難しいかもしれない。なぜなら、本格的なOSを起動するには、ほかの多くのドライバやプロセスを立ち上げる必要があるからだ。
Intelのネットブック向けLinux OSである「Moblin」も、起動時間の高速化を目指している。Intelは先日、「HyperSpace」と呼ばれる高速起動技術を開発したPhoenix Technologiesと提携し、この技術をMoblinプロジェクトに応用することを約束した。
HyperSpaceは、ブラウザとWi-Fiソフトウェアを含む軽量化されたLinux環境で構成されており、起動からウェブ接続までにかかる時間の短縮を目的としている。
報道によると、HyperSpaceを組み込んだMoblinは、電源投入後10秒以内にウェブへのアクセスが可能な状態になるという。
競合他社のCanonicalも、同社の最新リリースである「Ubuntu 9.04」で起動を高速化したと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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