Googleは8月から、第2回目の「Android Developer Challenge」(ADC2)への受け付けを開始する。約200万ドルの賞金を目指した多数のエントリが見込まれている。
第1回目のAndroid Developer Challengeからは、現在も利用できる多数の優れたアプリケーションが登場した。最終選考に残った50作品には、「Locale」「TuneWiki」「PicSay」「GoCart」「Compare Everywhere」などがある。
Googleは、この2回目のコンテストで形式を変更した。今回は、Androidコミュニティーが優勝作品の決定に大きな役割を果たす。8月下旬までに、ユーザーはAndroid Marketに公開された投票アプリケーションを使用し、各カテゴリの作品を試してみて、好みの作品に投票する。
前回の上位50作品の代わりに、今回は10カテゴリに分類された200の作品が最終選考に残る。各作品は、コミュニティーの投票によって得られたスコアに基づいて選出される。コンテストの公式カテゴリは次のとおり。
コミュニティーがカテゴリごとに上位20作品を選出した後、10月に第2ラウンドの投票が開始される。ユーザーは再び投票プログラムにアクセスし、最終作品を検討して投票する。コミュニティーの投票は最終スコアの45%分となる。残りの55%はGoogleが選んだ審査委員会によって決定される。
カテゴリごとに獲得スコア上位の3エントリまでが賞金を得られる。さらに、全カテゴリを通して上位3名の総合優勝者にも賞金が贈られる。第1位の賞金は25万ドルとなっている。全体として、約200万ドルが開発者に分配される。
ADC2への応募は新規リリースであることが必要なため、多くの開発者はコンテスト用に新しいプロジェクトを出し惜しんでいる。これが新しいリリースの一時的な抑制となっているが、長期的にはコミュニティーに資するであろう。先ごろのGoogle I/O開発者コンファレンスで約4000台のAndroidフォンが配布されたことにより、コンテストへの新たな参加チームも予想され、コンテストの盛り上がりが期待される。
第1回目のコンテストからは、いくつかのサクセスストリーも誕生した。GoCartの主任開発者であるRylan Barnes氏とTuneWikiに勤務していたJason Hudgins氏は、新規事業としてBig in Japanを設立した。彼らの最もポピュラーなアプリケーション「ShopSavvy」は、T-Mobileからの最初のAndroidフォンのローンチに重要な役割を演じた。現在は、モバイルアプリケーションを公開する企業の支援を行う独自の開発者プログラムをスタートさせている。
もう1人の優勝者Jeff Sharkey氏はGoogleで働くことになった。同氏は、モンタナ州立大学に通いながら、「Android Scan」という独自のプロジェクトをスタートさせた。卒業後、同氏のアプリケーション「Compare Everywhere」は、上位10作品に名を連ねている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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