Yahooは米国時間6月10日、Hadoopの自社開発版をオープンソースとしてリリースすると発表した。なお、Hadoopは同社の業務の多くを支えているグリッドコンピューティングフレームワークである。
Yahooは、Apache Software Foundationが主導しているHadoop開発に大きく貢献してきている。Hadoopは基本的に、Googleが同社のインデックスサーバを稼働させるために使用しているソフトウェアのオープンソース版であり、Yahooも自社においてGoogleと同じ目的でHadoopを使用している。
Yahoo Grid Technologiesの品質およびリリース担当エンジニアリングマネージャーであるNigel Daley氏の10日付けのブログ投稿によると、HadoopはYahooの社内において膨大な数のサーバ上で実行されているという。他の企業や組織にとって、Yahooの実装規模は自社で配備する際の規模よりもはるかに大きいというものの、Yahooが同社の膨大なウェブ資産をサポートするためにHadoopに施している信頼性向上策は魅力あるものに映るはずである。
Daley氏は投稿の中で「今回これをリリースしたのは主に、Yahooが社内でテストを行った、大規模運用に耐えられる成果物を公開してほしいという数多くの声に応えるためである」と述べている。該当コードはYahooのこのサイトからダウンロードすることが可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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