NECは6月4日、独立行政法人海洋研究開発機構に納入し、3月1日に稼動を開始した新型の地球シミュレータシステムが、理論性能に対する実行性能の比である実行効率において、世界1位となったと発表した。
スーパーコンピュータの性能比較プログラム「TOP500 Supercomputer Sites」の標準ベンチマークとして採用されている「LINPACK」で性能を測定したところ、122.4TFLOPS(テラフロップス)の性能となり、性能面では日本で1位、世界で16位となった。実行効率は93.38%だった。
新型地球シミュレータは、NEC製のベクトルスーパーコンピュータ「SX-9/E」160ノードから構成されており、最大理論性能は131TFLOPS。これを活用することで、地球温暖化や大気・海洋汚染、エルニーニョ現象、集中豪雨や台風の移動といった複雑な現象をより正確、迅速に把握し、より長期の予測ができるようになったとのことだ。
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