Microsoftは「Windows 7」において、同社の不法コピー防止手法に一部小さな変更を加えている。
これまでMicrosoftは、ソフトウェアベースの電子的なライセンス認証(アクティベーションとして知られるプロセス)をユーザーに要求する手法を用いていた。その後、ソフトウェア自体も「Windows」のコピーが正規のものであることを定期的に確認する。
「Windows Vista」では、ユーザーがソフトウェアを直ちにアクティベートしない場合、アクティベートが必要であることを警告するダイアログボックスが表示される。そこには、今すぐアクティベートするか、後でアクティベートするかという2つのオプションが示される。ただし、「後でアクティベートする」のチェックボックスは、15秒間チェックすることができなかった。
Microsoftは、この部分がやや行き過ぎだったと思ったようだ。Windows 7では、ユーザーは「後でアクティベートする」をすぐにクリックすることができる。ただしその場合、アクティベーションの利点が並べられたダイアログボックスが表示される。
これが、不法コピーの阻止という目的を維持しつつ、同社技術のしつこさをやや緩和しようとするMicrosoftの最新の策だ。Microsoftは、Vistaの最初のサービスパックから、正規でないと思われるバージョンのWindowsを使用するユーザーにとって、同ソフトウェアをかなり使いやすいものにした。それ以前は、正規でないと判断するや否やVistaシステムは、ほとんど使用不可能な「機能制限モード」へと移行していた。
MicrosoftのGenuine Windows部門製品管理担当ディレクターを務めるAlex Kochis氏は、「有効なバランスのとれた、かなり良い手法になったと思う」と述べた。「うまく機能する方法なので、長期にわたってこのプログラムを適用したいと考えている」(Kochis氏)
Microsoftは2007年12月、Windows Vistaの不法コピー率は、「Windows XP」のわずか半分だと述べていた。Kochis氏によると、全体的にその傾向に変わりはないという。
Microsoftは、Windows 7において、不法コピー防止技術の名称も、「Windows Genuine Advantage」から「Windows Activation Technologies」へと変更する。「Windows Genuine」という名称はWindows XPの時代に一世を風靡したので、PRの面からも変更は好ましいかもしれない。
さらに同社は、企業が複数のマシンをより容易にアクティベートし、また、仮想マシンのアクティベーションを管理するための技術も追加している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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