矢野経済研究所は3月25日、2007年度のIT投資額や、2008年度から2010年度までのIT投資額見込みなどのアンケート調査をまとめた「ユーザ企業のIT投資実態に関する調査結果 2009」を発表した。国内企業677社を対象に調査している。
2008年度から2010年度のIT投資額を見ると、「SaaS」や「運用・保守アウトソーシング」といった分野が2010年度にかけて安定的に伸びる見込みだという。ユーザー企業がコアコンピタンスへの集中を強め、ITシステムに関しても「所有」から「利用」へのシフトを図っていることが要因とのこと。
ただし、2010年度におけるSaaSの構成比は1.5%と低い。ただ、売上高などの規模が大きい企業では比較的多く採用されるとしており、まずは大企業で試験的に導入が開始され、その効果がはっきりと認識されたときに、普及のスピードが上がっていくとみている。
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