Sun Microsystemsが米国時間12月4日、リッチインターネットアプリケーション(RIA)を構築するためのプラットフォーム「JavaFX 1.0」をリリースする。バージョン1.0は、ウェブブラウザとデスクトップを対象にしたものだが、後続のバージョンではモバイル端末やテレビなどの家電製品にも対応する予定。開発者向けには、JavaFXを用いてモバイル向けアプリケーションを作成できるよう、モバイルエミュレータが提供される。
Sunによると、JavaFXは、グラフィックスやビデオ、オーディオ、アニメーション、リッチテキストを組み込んだアプリケーションを作成する際の開発サイクルを短縮してくれるという。
JavaFX 1.0の構成要素は以下の通り。
JavaFX Development Environmentにはコンパイラとランタイムツール、グラフィックス、メディア、Webサービス、リッチテキスト用ライブラリが含まれる。また、Javaの統合開発環境(IDE)である「Eclipse」および「NetBeans」用のプラグイン、モバイルエミュレータを搭載する。
JavaFX Production Suite(開発コード名「Project Nile」)は、ウェブデザイナーを対象としたツールやブラグインを集めたもの。クリック1つでJavaFX用にメディアフォーマットを変換できるため、「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」などのグラフィックスソフトのコンテンツを簡単にJavaFXプログラムに組み込むことができる。
JavaFX Production Suiteのおかげで、開発者は、最小限のデータのやりとりでグラフィックデザイナーとコンテンツを共有できるようになる。さらに、作成したアプリケーションは、様々なプラットフォーム上のブラウザで同一のルック&フィールを提供する。
JavaFX Desktopは、ブラウザで稼動するアプレットをデスクトップに直接ドラッグ&ドロップできる新しいJavaプラグインなど、「Java SE 6 Update 11」の多くの機能を受け継ぐ。
詳細な情報や、80以上におよぶコードやアプリケーションのサンプル、チュートリアル、記事、ドキュメントはjavafx.comで入手できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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