日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8月6日、法人向けサポートサービス「HP Total Care」に新たに3つのサービスを追加すると発表した。
今回発表したのは、迷惑メールを管理する「HP Eメールフィルタ」、ノートPCを外出先などで紛失した際に、所在情報をメールで通知する「PCトレーシング」、サポートのための顧客専用コール窓口を設置する「プライオリティアカウントサービス」の3種。
「HP Total Care」はPCが工場で生産されてから廃棄されるまで、PCのライフサイクルに合わせたサービスを提供する日本HPのサポートサービス。昨年10月からスタートした「データリカバリサービス」「HD返却不要サービス」に続く第2弾だ。
HP Eメールフィルタは、日本HPとSymantec社が提供する電子メール管理のホスティングサービス。従業員1000名程度までの中堅・中小企業(SMB)向けで、価格は3150円/1アカウント(1年間)、9月より販売開始予定だ。
スパムメールは年々増加しており、現在では全体の約80%を占めるという。ホスティングサービスによりメンテナンス作業、企業のメールサーバやストレージまでより効率的に管理できるとしている。サポートは24時間365日体制で、メールサーバがダウンした際に、最大5日間までメールを蓄積して再送信するスプーリング機能を備える。
HP Care Pack PCトレーシングは、メールを紛失したPCの所在をネットワークを通じて検知する対策ツール。ハード的なしくみでなく、ソフトウェアで管理する。
PCにPCトレーシングソフトをインストールしておき、インターネットに接続したときに、IPアドレスなどの追跡の手がかりとなる情報を送信してくれる。盗難紛失や情報漏えいのリスクを低減でき、社内でPCの持ち出しを禁止している場合など、社内的な管理にも有効だとしている。
2つのサービスレベルが選択でき、スタンダードの「シルバー」では、PCがインターネットに接続されるとIPアドレス等の情報が指定のメールアドレスに送信される。「ゴールド」では、「シルバー」の内容に加えてハードディスクドライブ内のデータに対し、リモート消去命令を発行できる。
価格はシルバーが2100円/1アカウント(1年間)、ゴールドが5775円/1アカウント(1年間)、発売はいずれも8月7日より。
HP Care Packプライオリティアカウントサービスは、システムの安定稼動を支援するもので、PCの障害対応やシステムプロファイル管理のケアを専用コール窓口で受けられる。 サービス提供を希望するハードウェア製品を、年間で1000台以上導入する企業が対象となる。
2つのサービスレベルが選択でき、シルバーは専用コール窓口による受付、ハードウェア優先修理対応、PCの台数や構成、障害履歴などのシステムプロファイル管理を行う。ゴールドではシルバーの内容に加え、専任の障害管理担当者(TAM:テクニカル・アカウント・マネージャ)が付き、より迅速な障害対応、問題解決を支援するとしている。
価格はシルバーが157万5000円〜/1サイト(1年間)、ゴールドは262万5000円〜(1年間)。
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