2008年のOSCONで、MySQLのBrian Aker氏は次のような大胆発言をした。
「Microsoftは重要ではない(中略)われわれはAppleの方をより警戒している」
恐らくAker氏の発言は、MySQLのZack Urlocker氏が家族のためにMacを購入したことを受けてのものだろうが、Aker氏の気持ちは理解できる。Microsoftは、デスクトップ市場では依然として優位にあるが、勢いはAppleにある。
だからこそ、すべての人々の自由を保護したいと考えているFree Software Foundation(FSF)は、Appleのデジタル著作権管理(DRM)技術から世界を守るための突拍子もないキャンペーンを開始したのだろう。そのキャンペーンとは、Genius Barに自由を愛する開発者らが大挙して押しかけ、自由に関する質問を行い、Appleの自由に欠ける回答を記録するというものだ。
まず、その仕組みだが、次のようになっている。
Genius Barを利用する際、ユーザーは便利なオンライン予約システム(登録は不要)を使って予約が可能だ。現在、Apple Storeは、世界7カ国に計217店舗あり、さまざまな時間帯に予約を入れられる。そこで、米国時間7月25日と26日の2日間、できるだけ多くの人々に予約を入れさせる。一人に付き、複数の予約を入れてもいいだろう。多くの予約を入れれば、Appleの注目を集められるし、ジーニアス(専門のサポートスタッフ)らも確実に彼らの課題をこなすだろう。
そして質問だが、次のようになっている。
これらの質問の大半に対する回答は次のようなものだ。「コンテンツをこれまでと同じくらいオープンに配布することについて、エンターテインメント業界に合意してもらうにはこの方法しかないから。また、Appleが確実に利益を確保したいから」。この回答を得るために、わざわざGenius Barを訪れる必要はない。また、回答を得るために、Genius Barで本当に質問がある顧客がサポートを受けるのを邪魔する必要もない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス