CIO.comのJames Turner氏は、Cisco Systemsの重要かつ新しい開発について報じた。Ciscoが発表したのは、Etchと呼ばれるメッセージングプロトコルだ。このEtchを利用することにより、開発者は、SOAPなど従来のプロトコルのようなオーバーヘッドなしに、クライアント、サーバアプリケーションの統合が可能になる。
しかし、このリリースで最も重要なのは、同プロトコルがオープンソースであるという点だ。
FacebookのThriftメッセージングプロトコルと同様、CiscoがEtchをオープンソースにした理由は、同社がオープンソースを好きだからというよりは、むしろオープンソースの採用が既存のソフトウェア市場に参入するための最も実現可能な手段だと同社が悟ったからだろう。オープンソースがこの市場に基礎的な部分から浸透していけば、企業は競合技術の使用を潜在的に縮小することが可能だ。
プロプライエタリソフトウェアは自分の地位を守るための手段であり、一方のオープンソースは新たな地位を築くための手段だ。CiscoのEtchを見て、混戦状態にある市場への新規参入企業の大半とは言わないまでも、多くがオープンソースであるということを改めて思い出した。しかし、それらの企業が今後もオープンソースであり続けるかどうかは全く別問題だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」