米サンフランシスコ発--2008年の「JavaOne」会期中、Sun Microsystemsの最高経営責任者(CEO)Jonathan Schwartz氏へのビデオインタビューを行った。Schwartz氏と筆者は、GoogleやAmazon.comが展開しているのと同じようなサービスを持つ新しいクラウドコンピューティングイニシアティブ「Project Hydrazine」について話をした。このほか、Adobe Sysmtesの「AIR」やMicrosoftの「Silverlight」に対抗する「JavaFX」、JavaFX経由でユーザーの行動データを収集し開発者に提供する「Project Insight」などにも話は及んだ。
ランタイム、スクリプト言語、メディアフレームワークで構成されるJavaFXは、AdobeとSilverlightを相手に苦戦することも予想される。ここでの課題は、開発者をひきつけられるかだ。だが、Sunはプラットフォームを促進する武器がある。携帯電話の85%、デスクトップPCの91%、Blu-rayディスクプレイヤーの100%がJava対応で、自動的にJavaFXにアップグレード可能なのだ。
Project Hydrazineは、サービスにより、圧倒的で創造的なクラウドコンピューティングを実現するものという。Sunでソフトウェア担当バイスプレジデントを務めるRich Green氏は、Amazonの「S3」に類似したストレージサービスを年内に開始する予定であると語ってくれた。Sunはまた、開発者や消費者がマッシュアップアプリケーションを容易に作成できるツールも開発中という。
Sunの最高技術責任者(CTO)Robert Brewin氏は、Project HydrazineをAmazonの「Elastic Compute Cloud(EC2)」、Microsoftの「Live Mesh」、Googleの「Analytics」を組み合わせたようなもの、と描写した。
Green氏はまた、Sunがクラウドサービスで電子メール、スケジュール、メッセージなどのサービスを年内に提供する計画も明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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