Red Hatは、無料のLinuxディストリビューションの次期バージョンFedora 9の「プレビュー版」を公開した。このあと5月に予定されている正式版まで、公開リリースの予定はない。
Fedora Projectによると、当初来週に予定されていたFedora 9正式版のリリースは2週間延期され5月13日になった。
Fedora 9での主な強化点は、Xenハイパーバイザーの改良、新しいファイルシステムのサポート、FirefoxブラウザとKDEデスクトップ環境の新バージョンへの改訂。
同社のJesse Keating氏は、このリリースを発表した文章の中で「これは重要なリリースだ。Fedoraコミュニティには、試用してバグを報告してもらいたい」と述べている。
プレビュー版は現在BitTorrentでダウンロード提供中だが、今週中にはHTTPでも直接ダウンロードできるようになる予定。形式はライブイメージ(インストールせずにディスクから起動可能)と標準のCD/DVDインストーラの2種。
正式版では、さきごろリリースされたLinux 2.6.25カーネルを搭載する予定。5月1日にリリース候補の配布を予定しているが、これは主として少数のテスター向けだ。
主な強化点は、Xen仮想化ハイパーバイザーの改良、ext4ファイルシステムと暗号化ファイルシステムのサポート、Firefox 3とKDE 4.0へのアップグレード。
同社は、3月に、エンタープライズおよびデスクトップ向けLinux製品の新たなベータ版をリリースした。仮想化とクラスタリング機能が改良され、サーバファームで使用されるプラットフォームとしてさらなる安定化が図られた。
そのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)5.2ベータでは、コア仮想化ハイパーバイザーXenがXen 3.1.2にアップグレード、プロセッサはシステム当たり64、メモリはサーバー当たり512Gバイトまでサポートされた。また、Numa(nonuniform memory access)インターフェースも改良された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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