文:Dawn Kawamoto(CNET News.com)
翻訳校正:編集部
2008/04/18 15:48
GoogleとMicrosoftが、患者の個人的な管理下にある医療記録(Personally Contorolled Health Record: PCHR)のデータベースを管理する役割を担うようになるにつれ、医療研究者らの羨望の的になるかもしれない。
しかし、医学雑誌New England Journal of Medicineの記事によると、消費者が自分の医療記録を自ら管理する仕組みに向けた動きや、彼らをその仕組みに導くための手段にはいくつかの問題があるという。
PCHRの下では、患者はポータルを立ち上げ、そこで、医者、医療サービスプロバイダー、研究者、家族らが、その患者に関する情報を提供、共有することを許可する。記録や情報は、患者のPCHRに保存され、そのPCHRをGoogle HealthやMicrosoft HealthVaultが管理する。
現在、MicrosoftはNew York Presbyterian Hospitalと、またGoogleはCleveland Clinicとそれぞれ提携しており、それらの医療機関が患者に医療記録の電子コピーを提供している。
患者が許可すれば、企業、政府機関、医療関連事業者などは、PCHRプラットフォームに接続可能なアプリケーションの構築が可能だ。
しかし、その記事の執筆者であるKenneth Mandl博士とIsaac Kohane博士は、PCHRサービスプロバイダーに関する重大な疑問をいくつか提起している。例えば、サービスプロバイダーは研究をするのか、また、彼らは収集したユーザーに関するデータの二次使用が可能なのかなどだ。また、無論、プライバシー問題についても触れられている(PDFファイル)。PCHRサービスプロバイダーには、保健医療業界と同じ規制は適用されない。保健医療業界では、患者情報はその患者が医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act:HIPAA)に基づいて指名した人や企業にしか提供できないことになっている。
またMandl博士らは記事の中で、GoogleやMicrosoftが管理する患者情報のデータベースは、いずれ他の著名な医療研究プロがラムのデータベースよりも大規模かつ、最新の情報を確保したデータベースに成長する可能性があると指摘している。その結果、研究者らは、研究を行う際、多くの研究データのソースに頼るよりも、MicrosoftやGoogleと組んだ方が簡単で安上がりだと考える可能性もある。
PCHRを利用する際の課題としては、一部の研究所では患者への医療記録の開示が制限されていること、相当な数の医療記録が依然として紙ベースであること、さらに、現在米国には全国共通の患者識別システムが存在しないこと、などが挙げられる。
「たしかに、これらの課題はあるが、多くのPCHRの利用者は間もなく、貴重な情報資源を管理することになる。その資源とは、すなわち、すべての医療機関に保存されている彼らの医療情報が統合されたコピーだ」と研究者らは指摘する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
似ているようで違う「災害対策」と「事業継続管理」--「もしも」に備えるBCM
西暦2050年のテクノロジ世界--IBMの研究者5人が予測
「iPod」が直面する市場変化--岐路に立つアップル
販売店ではMacをどう見ているか?--ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店マネージャに聞く
第二世代CDNで世界の誰もが平等にリッチメディア体験--Limelight Networks
ドイツの出版社が「ウィキペディア」を書籍化、出版へ
絶好調ソフトバンクモバイル、モバイルサイトアクセス率も急上昇
ケータイとPCの検索における5つの違い
-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回
オンラインマーケティングの最重要課題
内部統制対策を実現するIT運用管理ツール
絵画の価格高騰 〜批評家は間違えられない
PRADA phoneパーティー
3G iPhoneは5月発売?別のポータブル端末がWWDCで?
LinuxWorld Expo/Tokyo 2008 .orgパビリオンでOSS出展
これからのSI及びソフトハウスが目指す経営方法とは・・・
Y!とMSの買収劇の終焉
新聞・雑誌・書籍 は将来無料になる?
MacBook Air + Time CapsuleでTime Machineの第1回目バックアップ(無線) = 17時間
結局は何も起きなかったことにこそ意味があるマイクロソフトとヤフー合併劇
みんなで作るペタマップ×PSP
マイクロソフト、「XP SP3」の提供を延期--未対応の問題発見で
次世代DVD戦争は終結も…、進まぬBlu-rayプレーヤーの普及
ニコニコ動画とAR(現実拡張)技術が可能にする「ニコニコ現実」という未来
ドコモが持つ「1人負け」への危機感--ロゴ変更の裏にあるもの
数量限定アップルストアご当地グッズ--全7種類、このGWにコンプリートする?
もっと楽しい検索を--百度の技術を統括する元はてな社員
[特集] Windows Vista SP1搭載の最新PCラインアップ
[特集]2008年春 ビデオカメラフルラインナップ
文字入力でネットを操るインターネットマシン--ソフトバンクモバイル「Internet Machine SoftBank 922SH」
今週の新製品総チェック:「PRADA Phone」がついに日本上陸
[レビュー]5万9800円の格安ミニノートPC--工人舎SAシリーズ「SA5KX08AL」
[レビュー]防水Xactiセカンドステージへ--三洋電機「Xacti DMX-CA8」
ケータイネットワークと融合したWindowsマシン--HTC「HTC Shift」
[レビュー]アナログレコードがMP3に!?--2008年型レコードプレーヤー、ソニー「PS-LX300USB」
[レビュー]議事録にも便利!手書きメモをデジタルへ--プリンストンテクノロジー「デジタルインクパッド PTB-DIP1」メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。