オープンソースCMS「SOY CMS」、京大発ベンチャーが公開

 人の協働に関するソフトウェア開発を行う京大発ベンチャー、日本情報化農業研究所は3月3日、オープンソースCMS「SOY CMS」を3月17日に公開することを発表した。GPLならびにソース公開義務のない有償ライセンスで配布される予定だ。

 SOY CMSは、日本情報化農業研究所が2008年2月よりβ版を公開していたオープンソースのCMS。中小規模のウェブサイト制作プロジェクトの活性化を目的として開発されたもので、コストや知識、操作習得を必要とせずに活用できるようになっているという。

 SOY CMSは、ページ単位の管理により静的サイト設計そのままにCMS導入が可能となっている。また、新着情報の追加の自動化や、記事埋込による複数ページの一括更新なども可能だ。

 さらにテンプレートがほぼHTMLの形式であるためブラウザや各種編集ツールで開くことができ、JavaScriptを多用したサイト、デザイン性の高いサイトの構築も行えるという。

 インストール作業は、下記の条件を満たすApacheサーバの公開ディレクトリ内の任意のディレクトリにファイルを設置するだけだ。

  • PHP5.20以降(CGIモード不可、セーフモードは若干の設定が必要)
  • SQLite2以降
  • mod_rewriteが有効であること
  • .htaccessが使用できること

 ライセンス、サポートパックは2種類用意され、利用状況によって選ぶことができる。同研究所では、既存の小・中規模CMSに不満を感じているユーザーやウェブ制作業者、広告代理店のほか、既存のウェブサイトにそのままCMSを導入するといった需要を見込んでおり、2009年度末までに小規模CMSでシェア1位を目標にしている。

080303_soycms.jpg「エントリー新規作成」画面
080303_soycms2.jpg「ページ新規作成」画面
080303_soycms3.jpg「エントリ管理」画面

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