Canonicalがオープンソース開発者とともに開発を進める「Ubuntu Linux」ディストリビューションの支持者に、良いニュースがある。2008年10月にリリースが予定される新バージョンの正式名称や優先事項などが決定した。「Intrepid Ibex」は、モバイルコンピューティングの性能向上を目指して設計される。
Canonicalの最高経営責任者(CEO)であるMark Shuttleworth氏は、Ubuntu 8.10の開発コード名で知られるIntrepid Ibexを発表した電子メールの中で、「特に焦点を合わせているのは、全面的なインターネット接続サポートであり、いつでも、どこにいても帯域を利用可能にすることである。オフィスを離れ、電車で移動したり、自宅に帰ってきたりしても、常にインターネットに接続できることが望ましい」と述べている。
Shuttleworth氏は、モバイルの重視は、新バージョンで主に注力されているデスクトップコンピューティングの一環であると明らかにした。「ハイエンドのワークステーションでも、高性能な小型ノートPCでもスムーズに動作するUbuntuを目指して、ユーザーインタラクションモデルの再設計がなされており、デスクトップ環境の提供に、再び焦点を合わせている」と同時に、性能や生産性も向上していなくてはならないという
最もリリースが差し迫るUbuntuの次期バージョン「Hardy Heron」は、4月にリリースされる。Canonicalは、6カ月ごとにUbuntuの新バージョンのリリースを重ねている。ほとんどのバージョンのサポート期間は18カ月だが、Hardy Heronは「長期間サポート」が提供される、同社で2番目の製品となる。バグフィックスと商用サポートの提供は、サーバ版が5年、デスクトップ版が3年となる。
これまでにリリースされたUbuntuの名称は、以下の通りである。Warty Warthog、Hoary Hedgehog、Breezy Badger、Dapper Drake、Edgy Eft、Feisty Fawn、Gutsy Gibbon。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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