Appleは米国時間1月8日、来週予定のMacworldを前に新型「Mac Pro」および「Xserve」を発表した。
両システムはハイエンドコンピュータとして、Intelの「Xeon 5400」シリーズ4コアプロセッサを搭載し、RAIDハードドライブなど性能を重視した機能を装備する。
AppleのMacビジネスは過去1年ほどで拡大しているが、クリエイティブプロらが依然支持基盤となっており、これら2製品はクリエイティブプロ用に設計されている、とMacプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントDavid Moody氏は述べる。Mac OS X Serverでサーバルームを標準化した企業はほとんどないため、Xserveの市場は限定されている。しかし、Mac OS Xで統一した環境を必要とする小規模企業や教育関係がXserveの主要顧客となる。
Mac Proの立場は若干異なり、Apple製コンピュータとしては最も強力な製品として、処理能力を必要とするグラフィックスプロに人気が高い。また、構成に関して多くの選択肢が用意されている製品でもある。これに対してほとんどのApple製品は、プロセッサ、メモリ、ストレージの組み合わせについて選択肢が数種類しか用意されていない。
これらの構成に関する選択肢は、グラフィックスにまで及ぶ。Mac Proのユーザーは「ATI Radeon HD 2600 XT」グラフィックスカードを標準オプションとして選択でき、商品の発送を数週間待つことになるが、NVIDIAの「GeForce 8800 GT」または「Quadro FX 5600」を選択することもできる。これらの製品はすでに入手可能だが、Moody氏によると、Mac Proで使用できるようにするため、Appleはさらに数週間の時間を必要としているという。
Mac Proの標準価格は2799ドルで、2つの4コア「Xeon」プロセッサ、2Gバイトのメモリ、320Gバイトのハードディスクを搭載する。複数のカスタマイズオプションがあり、簡単に追加することができる。さらに2Gバイトのメモリを追加する場合の価格は500ドル。
用途が決まっている場合、最初に標準構成を選択し、購入後に必要な部品を追加することで、おそらくコストを大幅に下げることができるはずだ。最新のMac Proには前世代と同じ筐体が使用されており、システム内部のメモリやストレージを必要に応じてきわめて容易に追加することができる。
Xserveの価格は標準構成で2999ドル、1つの4コアXeonプロセッサと2Gバイトのメモリを搭載する。同製品には「Mac OS X Leopard」のUnlimitedクライアントライセンスが付属する。
さて、これで、2つのうわさはMacworldの基調講演の場で発表される可能性のあるリストから消えたということになる。これらの製品は、早い段階からMacworldにおける発表がささやかれていたスリムになった新しいノートブックパソコン、iPhone、あるいは映画レンタルなどに関する情報の前にかすんでしまう存在であることは明らかだ。そう考えると、AppleがなぜXserveを今週発表したのか、その理由が少し見えてくる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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