徳島県勝浦郡上勝町とマイクロソフトは10月9日、ICTの利活用による上勝町の地域振興と、過疎や少子高齢化、産業構造の変化などの課題を抱える地域のモデルとなる事例創出を目指し、覚書を締結したと発表した。
IT技術者の不足する過疎地域での自立的なICT利活用促進の運用や、地域ぐるみの町民のICTリテラシーの向上、上勝町内にすでに敷設されている光ファイバー網のインフラを活用した地域情報基盤の事例作成を共同で行うとしている。
上勝町は、木の葉や草花を料理の「つまもの」として商品化した「いろどり事業」など、高齢者を中心として、ICTを利活用した地域振興を展開している。今回の取り組みにより、いろどり事業以外の活動にも積極的なICTの利活用を推進し、地域振興の先進地域としての模範となることを目指す。
マイクロソフトは、上勝町の活動に必要なITインフラの情報提供と技術支援を行い、上勝町および町内の各機関や団体を積極的に支援する。
また、ICT利活用にあわせて必要な情報モラル、情報セキュリティについての啓発活動を町内におけるセミナーや研修を通じて行うほか、いろどり事業の成功の重要な要因となっている、高齢者のICT利活用について共同で検証し、そのノウハウを全国の高齢者のICT利活用の促進に活用するとともに、今後の製品開発にも活用するとしている。
今後は、これまで上勝町の情報化を支援してきた徳島大学とも連携していく予定。
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