ネットワーク接続されたモバイル機器向けLinuxのための共同戦線が張られたことで、モバイル機器をめぐる状況が面白くなってきている。
ARMは米国時間10月3日、多くの企業にライセンス供与している同社のプロセッサコアに対するLinuxの改良を目的として6社と協業することを発表した。これは、Intelがモバイルインターネット端末(MID:Mobile Internet Device)と呼んでいるx86ベースのミニPC用Linuxを推進していこうとする動きに対する絶好の対抗策である。
ARMは「ARM Developers' Conference」で発表した声明の中で、この6社(Marvell、MontaVista、Movial、Mozilla、Samsung、Texas Instruments)は「真にいつでも接続されている、コネクテッドモバイルコンピューティング(Connected Mobile Computing:CMC)の実現に向けて皆が力を合わせて取り組んでいる」と述べている。CMCとMIDとの違いは明確にされていないが、アクセスポイントからアクセスポイントへと移動する際にこれら双方を携行したいと思う人はまずいないだろう。
ARMと同社のパートナー企業は、「標準的な」Linuxのバージョンと、MozillaのFirefoxやGNOME Mobileユーザーインタフェースなどの高レベルのソフトウェアを構築するべく取り組むことになる。一方、Intelの最も有力なパートナー企業は、LinuxのUbuntuバージョンを後押ししているCanonicalである。
ARMによれば、同社とそのパートナー企業は、バッテリ寿命やソフトウェアの統合など、モバイル機器ソフトウェアの懸案事項のいくつかを中心に取り組むことになるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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