Mozillaは9月18日、インターネットのメールとコミュニケーションに特化した新組織を設立することを発表した。メールクライアントソフト「Thunderbird」、およびそのソースコード、ブランドを基にした、新たなインターネットコミュニケーションソフトウェアの開発を計画しているという。
Mozilla Foundation理事長のMitchell Baker氏は2007年7月に、Thunderbirdの将来についてコミュニティからのフィードバックを求める呼び掛けを行った。公開の場での議論の結果、Mozilla Foundationの理事会は、インターネットでのメールおよびコミュニケーションの開発、革新、改良を旨とする個別の子会社を設立することを承認。Mozillaは、この新会社設立にあたって300万ドルの資金拠出を行う。
Mozillaは、今回の新組織発足が既存のThunderbirdユーザーに影響を与えるものではないことを強調し、リリースの中で次のように述べている。「Mozilla は、新たな組織の設立後も引き続き、Thunderbird のセキュリティおよび安定性を改善する通常のアップデートを提供し、ユーザの皆さんのニーズに応えていく」。
また、現在ActiveStateの最高技術責任者(CTO)兼技術担当副社長を務めているDavid Ascher博士が、メールに重点を置いた新会社設立のため、Mozillaに参加することも発表された。Ascher氏は2000年よりMozillaコミュニティのメンバーとして活動しており、当初はMozillaを基盤とした統合開発環境であるKomodo IDEの開発を指揮していた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」