オートデスクは7月13日、ソフトウェア開発者が地図情報や設計データをウェブ上に発信できるウェブマッピングソフトウェア「Autodesk MapGuide Enterprise 2008」最新版を発売したと発表した。価格は30万4000円。
グーグルの地図表示ソフトウェア「Google Earth」とのダイレクト連携機能などを追加し、作成した地図データやデザインデータを世界の衛星画像上に簡単に配置することを可能とした。無償のGoogle Earthと連携することで、最新地図と組み合わせた衛星画像によるマッピングが低価格で実現する。
Autodesk MapGuide Enterprise 2008は、「Open Source Geospatial Foundation(OSGeo)」が運営するオープンソースコミュニティーにオートデスクが提供した「MapGuide Open Source」の商用版であり、オープンソース版の全機能をバイナリのモジュールとして提供する。また、OracleやSQL Serverなどのデータソースへの接続機能や、多数のサードパーティコンポーネントを統合した。
Autodesk MapGuide Enterpriseは、オーサリングツールのAutodesk MapGuide StudioとともにAutodesk MapGuideファミリーを構成。空間データの作成と管理を可能にするオートデスクのGIS(地理空間情報システム)プラットフォーム「AutoCAD Map 3D」や、土木設計用CADソフトウェア「AutoCAD Civil 3D」など、AutoCADベースの設計ツールで作成した地図データやデザインデータをウェブ上に配信する。
Autodesk MapGuideファミリーで道路や都市などの地図データと、人口統計などの属性データをリンクすることで、地図データをさまざまな観点から利用できる。
たとえば、正確な廃棄場所の把握や監視をする産業廃棄物の不法投棄監視システムを、不法投棄現場の調査データと写真、Autodesk MapGuide Enterprise、Google Earthを使って構築できる。また、観光客や住民から、河川の汚染情報や増水情報などの情報を求めるシステムを構築した場合は、リアルタイムで正確な災害マップを立ち上げることも可能になるという。
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