Borland Softwareから分社化した開発ツール企業CodeGearが、「Ruby on Rails」に特化した製品を作り出した。
Ruby on Railsは、スクリプト言語のRubyを使ったオープンソースのフレームワークで、ウェブアプリケーションの開発、特に一般ユーザー向けウェブサイトの構築ツールとして人気が出てきた。
CodeGearの新ツールは、まだ名前が付いていないが、米国時間5月17日に開幕するRuby on Rails関連会議「RailsConf 2007」で披露される予定だ。同ツールにより、企業向けソフトウェアを含むハイエンドなRailsアプリケーションの開発が容易になる、とCodeGearは述べている。
これは、より一層の「視認性」を開発者に提供することを意味し、Railsのフレームワークそのものや、開発中のアプリケーション内部の仕組みもより見やすくなると、CodeGearの製品担当バイスプレジデントMichael Swindell氏は説明する。
CodeGearの新ツール発表に向けた動きは、開発言語の多様化が進んでいることを強調するものだ。
Sun Microsystemsは5月8日、Java対応のPCや携帯機器で動くアプリケーションを書くために簡略化されたスクリプト言語「JavaFX Script」を発表した。
さらに、Microsoftが4月30日に開発を明らかにした「Dynamic Language Runtime」もある。これは、「.Net Framework」を拡張し、開発者がRubyなどのスクリプト言語でアプリケーションを書けるようにするにするものだ。
「JavaやJava全体のエコシステムが複雑さを増す状況の中で、Java開発者たちは、『Javaより簡単なJava』を求めてきた。Rubyに対する関心の高まりもここから来ていると思う」とSwindell氏は語る。
CodeGearの新しいツールでは、ビジュアルプログラミング用の統合開発環境(IDE)に「Eclipse」を採用する。Ruby on Railsに組み込まれたコマンドラインインターフェースも利用可能になる、とSwindell氏は話す。
CodeGearは、2007年夏に製品のプライベートベータ版を用意し、秋には一般向けリリースを目指している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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