北京発--Intelは、同社のノートPCプラットフォーム「Centrino」に3G技術を追加する計画をすべて中止したことを認めた。今後は「WiMAX」を推進していくと同社は述べた。
今週北京で開催されたIntel Developer Forum(IDF)の開幕前の記者会見で、同社モバイルプラットフォームグループのゼネラルマネージャーを務めるMooly Eden氏は、第3世代(3G)ワイヤレス技術の開発はベンダーに任せ、同社は今後、新しいWiMAX技術の開発および推進に力を注ぐ予定であると宣言した。
Eden氏はZDNet Australiaに対し、「今後Intelからは3Gソリューションの発表はない」と述べた。「3Gソリューションはサードパーティから提供されているが、3Gの採用例を見てみると、その搭載率はまだ1桁にすぎない。われわれはWiMAXを推進していくつもりだ。WiMAXの方がソリューションとしてより普及するとわれわれは信じており、その世界規模の普及に向けてエコシステムと協力していくつもりである」(Eden氏)
Eden氏は、「Intel-Nokia 3Gモジュール」の開発を中止するという決断について、「誇るべきことではないが、リスクを負ったが結局財政的にうまくいかなかった」と述べた。
3Gは、IntelとNokiaが共同開発した「3G HSDPA」統合カードを用いて、米国時間5月9日リリース予定の第4世代プラットフォームであるCentrino(開発コード名「Santa Rosa」)に搭載される予定であった。Intelは2007年2月、投資に見合う収益を得る見通しが立たないため、同プロジェクトを中止すると発表したが、その時点では最終的には3Gを搭載する可能性を否定していなかった。
Intelは、2006年末までにWiMAXノートPC用カードをリリースし、Santa RosaにWiMAX統合モジュールを搭載するという、2006年春のIDFで発表された当初の予定から遅れていた。
同社は現在、2007年に予定されるWiMAX内部モバイルカード(開発コード名「Dana Point」)のリリースと、その後2008年のWiMAXおよびWi-Fiの両方を搭載する「Echo Peak」コンボカードのリリースに向けて、迅速に開発を進める予定である。
Eden氏は、短距離Wi-Fi技術とCentrinoプラットフォームが同時に成熟したように、IntelがWiMAXを推進することにより、ワイヤレスブロードバンド技術の発展が促進されるだろうと確信している。
「2006年にCentrinoをリリースしたとき、Wi-Fi搭載率は15%であった」と同氏は述べた。「現在その搭載率は95%以上である。米国では2008年までに1億人以上の人々がWiMAXを利用することになるだろう」(Eden氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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