W3C、XMLコンテンツの国際化を容易にする「ITS 1.0」を勧告として公開

 W3Cはこのほど、国際化されたXMLコンテンツの実現を容易にする最新のウェブ標準として「ITS(Internationalization Tag Set)1.0」を公開した。

 ITS 1.0は、ウェブサイトを国際化対応する際に求められるさまざまな要件を満たすためのウェブ標準勧告。本仕様を採用することで、テキストの書字方向を特定する「its:dir」属性など、あらかじめ定義された機能群を用いることで、XMLのスキーマ設計者などはローカライズにも即応可能なスキーマを低コストで構築できるようになる。

 これにより、各テキストにおける言語の識別や、右から左に向かって記述されるヘブライ語やアラビア語、あるいは書字方向が混在したテキストなどにおけるテキストの書字方向の指定が可能になるほか、日本語を含む東アジアにおける文書において、発音を明記したり、簡単な注釈を添えたりする際に用いられるルビの記述、コンテンツが翻訳対象か否かを指定できるといったことが可能になる。

 また、既存の文書形式における要素や属性がそれぞれITS 1.0における機能とどのように関係するのかを記述することで、既存のXML文書に一切の変更を加えずに国際化に対応するよう改善できる。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]