Seagate Technologyは米国時間3月12日、暗号化機能を内蔵した自社製ハードドライブ「Momentus 5400 FDE.2」を搭載する最初のノートPCメーカーを発表することを計画している。
Seagateは声明の中で、ASI Computer Technologiesが4月にも、Momentus 5400 FDE.2を搭載したコンピュータ「ASI C8015」の発売を開始する予定という。ASIの関係者によると、ASI C8015は、Newegg.com、PowerNotebooks.com、ZipZoomfly.comなど、自社が提携しているパートナーより提供されるという。
ASIによると、このマシンはIntelの2.0GHz版「Intel Core 2 Duo」を搭載しており、80GバイトのMomentus 5400 FDE.2のほか、指紋認識機能、15.4インチスクリーン、256MバイトのNvidia製グラフィックチップ、1Gバイトのメモリ、書込みに対応するDVDドライブなどを搭載するという。販売予定価格は約2150ドル。
Seagateはこのところ、ノートPCに保存されたデータを安全に保護するシンプルな方法として新技術「DriveTrust」を推進しており、Momentus 5400 FDE.2には、このDriveTrust技術が搭載されている。この暗号化技術は、コンピュータの窃盗者が容易にデータにアクセスできないようにするためのもので、やっかいな侵害行為を未然に防ぐという。
ASIは、ノートPCメーカーとしては小規模企業の部類に入る。同社は、ブランドや企業名を付けない「ホワイトブック」を出荷しており、再販事業者が場合に応じてASIのハードウェアに自社名を付けて販売している。
Seagateでは、ブランド力のある大手ノートPCメーカーとの話し合いも進めており、今年半ばには最新のHDDに関する詳細情報を発表する予定だ。
「このハードドライブを世界の再販業者に提供する」とSeagateの広報担当であるMichael Hall氏は述べている。
Seagateは、同社の暗号化技術を搭載したハードドライブを、PGPやPointSec Mobile Technologiesが販売するドライブ暗号化ソフトウェア製品や、Microsoftの最新OSでハイエンド版の「Windows Vista Ultimate」に搭載されている暗号化機能「BitLocker」に代わるものとして売り込んでいる。
Seagateによると、Momentus 5400 FDE.2には、最大容量160Gバイトまで用意され、Serial ATAインターフェース、ハードウェアベースの暗号化技術「Advanced Encryption Standard」(AES)が搭載されるという。ASIは、同社ノートPCにWave Systemsの企業向け利用を支援する管理ソフトウェアを搭載して出荷する予定だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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