IBMが、デスクトップPCでLinuxを普及させる試みを再び実施しようとしている。
IBMは米国時間2月12日、Windows、Mac OS XおよびLinuxで同一のアプリケーションを稼働させることにより、PCソフトウェアのコスト削減を目指すソフトウェア製品を発表した。IBMでLinuxおよびオープンソース部門のバイスプレジデントを務めるScott Handy氏によれば、このプロジェクトは、Linuxを活用することによってソフトウェアのコストを下げようという同社の取り組みがきっかけとなって発展したという。
ソフトウェア「Open Client Offering」は、IBMの電子メールおよびスケジュール管理ソフトウェア「Lotus Notes」およびメッセージングソフトウェア「Lotus Sametime」、アプリケーションサーバソフトウェア「WebSphere」、オープンソースのソフトウェアスイート「OpenOffice.org」の特別バージョン、PCによるネットワーク接続の有無にかかわらず実行可能なハイブリッドアプリケーション「Lotus Expeditor」が組み合わされている。
このソフトウェアを使用すれば、Linux OSをデスクトップPCで使用できるようにするというやっかいな問題の一部を解決することができる。この構想は、長い間有望とされつつも、未だに達成されていない。オープンソースのOSは、サ―バでは広く使用されているが、MicrosoftのWindowsが独占しているPCではまだあまり使用されていない。その理由の1つは、おびただしい数のWindowsプログラムをLinuxに移行させることの難しさにある。
この問題を回避するために、Open Client Offeringでは、IBMが発足したEclipseプロジェクトである「Rich Client Platform (RCP)」から発展したソフトウェアを使用している。Open Client Offeringのパッケージには「ランタイム」が含まれていて、複数のOSで同一のアプリケーションソフトウェアの稼働を実現する。そして、ネイティブのようなアプリケーションを提供できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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