Sun Microsystemsがx86サーバ製品のラインアップにIntel製CPUを再び採用すると発表したことに対し、日本AMDの幹部2名は1月24日、声をそろえて「歓迎する」と発言した。
Sunのx86サーバ製品には、2005年よりAMDのOpteronプロセッサのみが搭載されていた。SunがOpteronに加えてIntel製プロセッサを採用することで、AMDも穏やかな気分でいられないはずだが、日本AMD幹部はいつもと変わらぬ表情だ。同社 エンタープライズビジネスデベロップメント本部長の多田和之氏は、「Sunが新たな製品ラインを提供することで、x86サーバの需要自体も高まるはず。市場の活性化および拡大が望めるため、歓迎すべきことだ」と述べている。
同社 取締役 マーケティング本部 本部長の吉沢俊介氏も、「AMDが昔から主張している“選択の自由”が実現したということだ。市場ニーズが多用化してきたという現れでもあり、選択肢が広がることは大変喜ばしいこと。CPUベンダーは1社でなくてよい」と述べた。
日本AMDは同日、新春記者説明会を開催している。その中で多田氏は、2006年エンタープライズ市場にてOpteronを採用した製品が大幅に増えたことを強調し、「これまでAMDはスーパーコンピュータやハイパフォーマンスコンピューティング分野での存在感が大きかったが、ビジネス分野でも順調な成長を遂げた」と話す。同氏は、Hewlett-Packardの2006年第3四半期において、ブレードサーバの売上の中でAMDのシェアが60%台であったことも引き合いに出し、Opteronが市場に受け入れられていることをアピールした。
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