サン、「Niagara」搭載サーバをスピードアップ

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一2007年01月18日 20時21分

 Sun Microsystemsは米国時間1月18日に、スピードアップした「UltraSPARC T1」(開発コード名「Niagara」)プロセッサ搭載サーバを発表すると見られている。また、同時に次世代ハイエンドチップ「Rock」搭載モデルの、より正確な発売時期が明らかになる見込みだ。

 現在の「Sun Fire T1000 Server」は1GHz、「Sun Fire T2000 Server」は1GHzと1.2GHzのプロセッサを搭載するが、新モデルのチップは1.4GHzだ。また、SunでマルチコアSPARC技術のマーケティング担当ディレクターを務めるFadi Azhari氏によると、最大メモリ容量は32Gバイトから64Gバイトに増加しており、チップの高速化とあわせて全体で性能が30%上昇するという。

 1.2GHzプロセッサを搭載したハイエンドのT2000に64GBバイトのメモリをあわせると約6万8000ドルになるが、Sunのサイトによると1.4GHzプロセッサへの移行によって価格は上昇し約8万5000ドルになる。

 Niagaraプロセッサ搭載サーバは、x86サーバシリーズ「Galaxy」とともに、Sunが適合性と利益、およびサーバ市場でのシェアを取り戻すための2本の柱となっている。

 Sunは、1枚のシリコンに複数の処理エンジンを集積するマルチコア技術を積極的に採用することで、SPARCプロセッサの製品群を再び活性化しようとしている。Niagaraは8つのコアを搭載しており、各コアはスレッド(独立した命令シーケンス)を4つ同時に実行できる。2007年後半の登場が予定されている「Niagara II」搭載サーバでは、各コアで8つのスレッド処理に対応する予定だ。

 Niagaraのシステムは、1つの仕事を開始して完了するまでの絶対的なスピードよりも、同時にいくつの仕事を達成できるかが重視される、比較的ローエンドの仕事に向けて調整されている。2008年後半に、SunはRockチップを搭載したサーバを発表する予定だ。RockチップはNiagaraのハイエンド版で16コア、処理スレッドの数はもちろん、処理スピードも追求している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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