Sun MicrosystemsはSolarisをアップデートし、同社最新のSPARC搭載サーバが別々のパーティション上で同UNIX系OSのコピーを複数稼働できる新機能を追加した。
同社は「Solaris 10 11/06」が対応した「Logical Domains(LDoms)」と呼ばれる技術について米国時間1月16日に発表する予定だ。既報の通り、Sunは、この機能によってUNIXサーバ市場のライバルであるHewlett-Packard(HP)やIBMに少しでも追いつくことを意図しており、1つのSolarisを複数に分割して別々のコンピュータ環境に見せかける、「コンテナ」技術を強化するものだ。
今回の動きは、Sunが、同社のサーバの評判と市場シェアを立て直すための戦略の一環として行われるものだ。同社は、数年間の苦境を経たあと、業績をいくらか回復しつつあるが、ライバルのHPやIBMに大きく水を空けられてしまっている。
Sunは、2007年中に、同社のx86サーバ「Galaxy」の製品ラインに、LDomsと同様の機能をもつオープンソースの「Xen Hypervisor」を組み込むことを発表する予定だ。Sunによれば、Xenは、2007年夏に発表予定のSolarisの次期アップデート版に搭載される予定だという。
Xenは、現在Novellの「SUSE Linux Enterprise Server」に組み込まれており、2007年2月28日に発表予定のRed Hatの「Enterprise Linux 5」にも搭載される予定だ。
1年前、Sunのサーバ部門で責任者を務めるJohn Fowler氏は、2006年中にSunのx86サーバでXenをサポートできるようになると思うと言っていたが、同プロジェクトは、統合の複雑さに悩まされている。Xenは通常Linuxで稼働するが、SunはこれをSolarisとも緊密に統合させることを試みている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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