ラスベガス発--半導体メーカーのTexas Instruments(TI)は、携帯電話をワイド画面テレビに変えようとしている。
TIは当地で開催されている「Consumer Electronics Show(CES)」にて、自社のDLP(デジタルライトプロセシング)をベースとした携帯電話向けのデジタルプロジェクタの試作品を展示している。プロジェクタは3種類のレーザー、DLPチップ、電源装置で構成され、大きさは約1.5インチ(約3.8センチメートル)。このプロジェクタを搭載した携帯電話は、DVD並みの品質の動画を投影可能であることから、携帯電話をビデオプレーヤーやテレビとして利用することができる。
TIでDLP製品担当シニアバイスプレジデントを務めるJohn Van Scoter氏はCESでインタビューに応じ、「ダラスにあるわれわれのラボで研究してきた。今後、どうやって商用化するかを探る」と述べている。
同社は2007年2月にスペインのバルセロナで開催される3GSM World Congressにて同製品の詳細を明らかにする予定だ(News.comはホテルにて同試作品を見たが、写真撮影は禁止されていた)。フィンランドのある企業も携帯電話プロジェクタを開発したが、土台となる技術は異なる。
TIはまた、どのようにして標準的な携帯電話をDLPをベースとした小型プロジェクターに接続し、画面に映画を投影してみせるかを展示していた。
ハイエンドの携帯電話に搭載されたプロセッサを利用すれば、「大画面で動かすことができる」とTIの最高経営責任者(CEO)、Rich Templeton氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス