米サンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldにて、AMDのOpteronプロセッサ搭載サーバを発表したDell。日本法人のデルも10月31日、日本での価格など詳細を発表した。
デルがIntel製以外のプロセッサを搭載したサーバ製品を出すのは今回がはじめて。デル エンタープライズマーケティング本部 本部長の桜田仁隆氏は「2年ほど前から、顧客より“Opteron搭載サーバはないのか”という声があがるようになった。Opteron搭載サーバをラインアップに加えることは、市場が必要としていたことだ」と話す。
Opteron搭載サーバでデルが狙っている市場は、演算処理能力が求められるサーバ用途や、ワットあたりの性能、消費電力、発熱量が課題となるデータセンターなどだ。今回デルは2ソケットラック型サーバ「PowerEdge SC1435」と4ソケットラック型サーバ「PowerEdge 6950」を発表したが、桜田氏は「4ソケットラックサーバは、データベースや開発系計算アプリケーションなど、大きなメモリ空間と高い計算処理能力が必要な分野で力を発揮する。一方2ソケットラックサーバは、ウェブサーバやハイパフォーマンスコンピューティング、アプリケーションサーバに適している。このラインは一番数多く売れる製品で、消費電力が非常に重要な要素となるため、Opteronの果たす役割は大きい」としている。
デルと日本AMDは、共同でセールス活動や技術サポートを行うため、日本AMDの社員がデルに駐在する予定だ。
PowerEdge SC1435の最小構成価格は、デュアルコアAMD Opteronプロセッサ2210(1.8GHz)、1Gバイト DDR2メモリ、80Gバイト SATA IIハードディスク、標準保守サービス1年間で、14万7525円(税込)。出荷開始は11月8日を予定している。PowerEdge 6950の最少構成価格は、デュアルコアAMD Opteronプロセッサ8212x2(2.0GHz)、2Gバイト DDR2メモリ、36GバイトSASハードディスク2基、翌営業日オンサイト保守サービス(3年間)で、109万4100円(税込)。11月18日に出荷開始の予定だ。
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