Microsoftは米国時間8月25日、「Windows Vista」の暫定テストバージョンを一部の企業テスターに向けてリリースした。また、同プログラムは近々、対象を一部技術ファンにも拡大するという。
同社は、9月末までに「リリース候補」版を広範囲に提供する計画だが、Technical Adoption Program参加企業に提供したものは、これより変更を抑え気味にしたバージョン(ビルド5536.16385)だという。これは、TechBetaグループとMSDNデベロッパネットワークの会員にも送付されているという。
Microsoftはさらに、来週にはVista Customer Preview Program(CPP)に参加する150万人の技術ファンのなかからも約20万人を選び、同テストバージョンを提供する意向だ。
MicrosoftはVista投入に向け苦戦を強いられてきた。2005年には、2006年年末商戦向けPCへの搭載を目指してVistaの機能の一部削除に踏み切った。しかし同社は、3月にVistaのさらなる予定延期を発表し、一般発売計画を1月へと変更した。
同社は5月、Vistaのセカンドベータをリリースしており、これが一般向けに提供される最新のテスト版となっている。
Microsoftは、アップデート版のビルドを提供するCPPテスターの選考を終えており、対象者には電子メールで通知済み。選ばれなかった会員は、Vistaのリリース候補版登場までテストバージョンのアップデートを待たなくてはならない。同社によると、今回のビルドを技術テスター以外にもリリースするのは、「エコシステムからのフィードバックを多様化する」ことが狙いだという。
新しいテストバージョンには新機能が搭載されていないが、同社の関係者は、「Microsoftがこれまでに得たフィードバックをベースに、品質とパフォーマンスが改善されている」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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