NEC子会社のNECマグナスコミュニケーションズなど6社は、携帯電話画面上の3次元(3D)地図から地域情報を取得できる「3D空間検索技術」を開発した。NECマグナスコミュニケーションズが7月13日に明らかにしたもの。
NECマグナスコミュニケーションズ、ネットディメンション、キャドセンター、アジア航測、旭化成マイクロシステム、サイバーマップ・ジャパン(Mapion)の6社が共同開発した。
3D空間検索技術は、携帯電話のGPSや電子コンパス機能を使って、位置情報とユーザーが向いている方位を取得し、それらをもとにユーザーの視点と同期した3D地図を表示する。ユーザーは3D地図と現実の市街を見比べ、地図上の広告やアイコンを選択することで、近くにある店舗の情報などを取得できる。
店舗、駅、病院、銀行といった施設の種類を絞り込んで検索を行える。また平面(2D)地図との視点切り替えが可能で、鳥瞰図により目的地を表示する機能も備える。このほか現在地だけでなく、遠隔地の3D地図を呼び出し、現地の情報を検索できる。
携帯電話向けのECサービスをはじめ、遊園地のアトラクション紹介、イベント、ゲーム、観光案内といった用途に向ける。
NECマグナスコミュニケーションズと米GeoVectorが共同開発した位置/方位による情報検索基盤に、ネットディメンションの3Dコンテンツ表示技術、キャドセンターの3D都市データ構築技術、アジア航測の地図情報システム(GIS)技術、旭化成マイクロシステムの電子コンパス技術を組み合わせた。またサイバーマップ・ジャパンがコンテンツ/サービス面で協力した。
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