Microsoftは米国時間7月12日、旧式のPCをより新しく、セキュアなシステムとして使えるようにするソフトウェアを発表した。ただし、このソフトウェアを使うと、そのPCはシンクライアントとして使われることになる。
「Windows Fundamentals for Legacy PCs」として知られるこのソフトウェアは、買い替えには早いが「Windows XP」へのアップグレードは難しい旧式のWindows PCを多数抱える企業のために、一時的な対策として開発されたものだ。
Windows Fundamentals(開発コード「Eiger」)は、Windows XPが持つセキュリティ機能の一部を旧式のPCにも提供する。しかし、それらのPCは実質的にシンクライアントとして使用されるため、ローカルで稼働するいくつかのプログラムを除いて、大半のソフトウェアはサーバからリモートで実行させる必要がある。
Microsoftが2005年9月に発表したように、Windows Fundamentalsは同社ライセンスプログラム「Software Assurance」の一部として提供される。これはMicrosoftが同プログラムに対して加えた変更のうちの1つである。
Microsoftのライセンシンググループでゼネラルマネージャーを務めるMike Oldham氏は、「Software Assuranceがアップグレード以上のものであることは確かだ」と述べ、「われわれは常に、価値を高めようとしており、これもその一環だ」と説明した。
Oldham氏は、MicrosoftがWindows Fundamentalsを開発した理由として、所有するPCをより長く使用するための方法が企業顧客から求められていたことを挙げ、「これによって、企業顧客はPCの寿命を延ばすことができる重要なツールを手にしたことになる」と述べた。
「PCをシンクライアントにすることは(Microsoftにとって)新しい方向性だといえる」と述べるOldham氏は、「われわれは今まで、この分野には踏み込んだことがなかった」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」