テネシー州ナッシュビル発--「One Laptop per Child(OLPC)」プロジェクトが、デスクトップLinuxの人気を、サーバ上でのLinux人気と同じレベルにまで引き上げるだろう--マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア研究所の共同創始者で、同プロジェクトを率いるNicholas Negroponte氏は言う。
Negroponte氏は当地で開催された年に一度のRed Hatユーザーサミットの最終日に講演し、Linuxファンと技術専門家を前に、OLPCプロジェクトはLinuxの大量採用につながると語った。また同氏は、その前提としてLinuxベースのソフトウェアが十分な能力を有し、使いやすいものであることを挙げた。
「同プロジェクトの副次的効果の1つは、デスクトップにおけるLinuxの採用が世界中で大幅に拡大することだ。サーバ上でのLinux利用に匹敵するほど広がるだろう」と同氏は述べ、「他のもののように重過ぎたり、使いにくかったりする代物にならないよう、皆さんの協力が必要だ」と呼びかけた。
OLPCプロジェクトは、開発途上国の子供たちのために1台当たり100ドル前後の小型PCを開発することを目指している。Negroponte氏によると、当初の計画発表以降、価格は135〜140ドル程度へと引き上げられているという。
「価格は流動的である。われわれは非営利団体だ。2008年までに100ドルという目標を掲げているが、135ドル、あるいは140ドルになる可能性が高い。これは当初の価格であるが、リリースを重ねるたびに値を下げていく必要がある。価格は下がることをわれわれは約束する」(Negroponte氏)
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