ワシントン州レドモンドでは「Ultimate」という言葉が流行になりつつある。
「Microsoft Windows Vista」の「Ultimate Edition」の計画について既に発表済みのMicrosoftが今週、「Office 2007」にも「Ultimate Edition」の計画があることを認めた。
2006年2月に行われたOffice 2007ラインアップの発表には含まれていなかったこの「Ultimate Edition」は、679ドルの価格で大企業向けツールのほぼすべてを提供する。Microsoftの関係者は米国時間5月25日、今回ラインアップに加わるこの製品は「顧客からのフィードバックを受けて作られた」と説明したが、その発端についての詳細は明かさなかった。
Office Ultimate Editionは大企業だけが購入できる「Enterprise Edition」に似ており、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」といった標準的ツールのほか「Publisher」やメモ取りソフトの「OneNote」、コラボレーションプログラムの「Groove」、データベース「Access」、そして文書フォーム作成ソフト「InfoPath」などが同梱される。Enterprise Editionはボリュームライセンスプログラムを利用する顧客にのみ提供される商品であるため、Microsoftはその価格を発表していない。
MicrosoftはWindowsとOfficeのハイエンド化を進め、既にそれぞれの市場で独占的なシェアを獲得している2つのコアビジネスの拡大を推し進めようとしている。最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerは、2005年7月の金融アナリストとの会議で、このような製品について初めて言及していた。
MicrosoftはVistaに、企業向けバージョンと消費者用バージョンの最良の部分を組み合わせたUltimate Editionを追加する。またローエンドの「Home Basic Edition」の上に「Home Premium Version」も設定する計画である。
今回のUltimate Editionについては、Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC)で23日に行われたMicrosoft会長Bill Gates氏の基調講演で発表され、WindowsファンサイトのBink.nuで明らかにされていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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