Adobe Systemsは、既に「Photoshop」を使っているデザイナーの気持ちをつかむ目的から、人気の高い同画像編集ソフトウェアに近づけるべく、パブリッシングアプリケーション群の操作感について見直しを進めている。
この新ソフトウェアスイート、「Creative Suite(CS)3」には、ユーザーが画像や創作物に付加できるメタデータタグが含まれる。さらに、CS3パッケージの一部となる「InDesign」の新バージョンでは、複数画像の読み込みが1回の操作で可能になる。透過機能も拡張され、Photoshopの各種ツールと似た新機能も搭載される。
今回の見直しには、Photoshopの人気を利用してCS3における操作手順の統合を強調する狙いがある。その結果としてライバルの「Quark」からデザイナーを奪うことをAdobeでは考えている、とInDesignのシニアプロダクトマネジャーChad Siegel氏は述べる。
「ライバルのように1つの製品ですべてをこなすのではなく、製品統合のための最高のソリューションを用意し、ワークフローを合理化するのがAdobeの戦略だ」(Siegel氏)
Adobeによると、同アプリケーションの新バージョンは2007年春に発売されるという。4月に行われたAdobeの発表によると、IntelベースのMacに対応したPhotoshopとCreative Suiteを発売するのもこのタイミングになるという。
同社は、北米と欧州で需要が予想を下回ったことが原因で第2四半期の売上高が予想を達成できないことを警告し、その直後に同アプリケーションの見直しを発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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