オープンソースソフトウェアとサービスを提供するOpenLogicは、150以上のオープンソース製品の商用サポートとして、「Expert Community」プログラムの提供を開始した。このプログラムには、ウェブサーバの「Apache」、データベースの「PostgreSQL」、プログラム言語の「Python」などの代表的なオープンソースソフトウェアが含まれている。
OpenLogicはすでに、これらの製品に対するサポートを2段階に分けて提供してきたが、Expert Communityプログラムでは、オープンソースコミュニティと協業し、より複雑な問題にも取り組む。
同社CEOのSteven Grandchamp氏は米国時間5月8日、新プログラムを利用することで、企業は、プロバイダ1社から複数のオープンソース製品のサポートを受けられることになると説明した。
「われわれの大手顧客の中には、400以上のオープンソース製品を利用しているところもある。顧客は、1つの窓口でさまざまなオープンソースのサポートを受けたいと望んでいる。われわれはこの要望を明確に感じた」とGrandchamp氏は声明文で述べている。
「OpenLogicのExpert Communityプログラムは、新しくかつ賢明な方法でこのニーズに応えるものだ。企業は自社が必要とするサポートを得られ、オープンソースにコミットする人や貢献する人は、自分の得意分野のサポートを行うことで利益を得ることができる」(Grandchamp氏)
このプログラムに参加する開発者は、自分が解決した作業に対して報酬を得ることができる。報酬は、現金か、Microsoftのゲーム機「Xbox」のような景品から選ぶことができる。また、その金額をオープンソース団体に寄付することもできる。
RedMonkのアナリスト、James Governor氏は、このプログラムを、オープンソースコミュニティの参加を奨励する面白いアイディアだと評価する。
「技術の適用において重要となるのは、高度なツールや技術ではなく敏感に反応するコミュニティだ」とGovernor氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」