ミラクル・リナックスなど3社、アジア発のLinux開発で合弁--日中韓からアジア全域へ拡大

ニューズフロント2006年04月26日 17時21分

 ミラクル・リナックスは4月26日、中国Red Flag Software、韓国Haansoftとの合弁会社を5月に設立すると発表した。社名は「Asianux Corporation」。アジア圏共通のエンタープライズLinuxディストリビューション「Asianux Operating System」と、それに同梱するオープンソースソフトウェア(OSS)の開発などを手がける。

 Asianux OSは2003年12月にミラクル・リナックスとRed Flag Softwareが開発を始めた。2004年10月にHaansoftが参加し、現在は日中韓3社の共同プロジェクトとなっている。主な顧客は日中韓の官公庁など。

 新会社はAsianux OSの開発とサポートを手がけるほか、日中韓以外のアジア諸国との連携強化を図り、各国のソフトウェアおよびハードウェアベンダーへの製品提供や、コンサルティングを行う。具体的にはインド、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどでパートナー企業を獲得する考え。また各国のOSSコミュニティへの支援などを通じて、Asianux OSの普及を推進する。

 資本金は80万ドル(邦貨換算で約9168万円)。経営陣には、Red Flag Software社長のChris Zhao氏、Haansoft社長兼CEOのJong-Jin,Baek氏、ミラクル・リナックス代表取締役社長の佐藤武氏が就任する予定。本社はアジア圏のIT企業の本社や研究開発(R&D)センターが集中する中国北京市に置くという。

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