NTT(和田紀夫社長)、シャープ(町田勝彦社長)、東芝(岡村 正社長)、日本IBM (大歳卓麻社長)、NEC(金杉 明信社長)、三菱電機(野間口 有社長)の6社は、OSGiサービスプラットフォームの利用を推進することを目的として、「OSGiユーザフォーラムJapan(英語名称:OSGi Users' Forum Japan、会長:徳田英幸 慶応義塾大学教授)」を9月28日に設立した。
OSGi(Open Service Gateway Initiative)サービスプラットフォームとは、住宅やオフィス、工場などでネットワークに接続し使用するアプライアンスや、自動車、携帯電話をはじめとするユビキタスネットワークを介して使用する様々なアプライアンスの機能を柔軟に構築・変更するための、Java言語に基づいたオープンなソフトウェア部品化技術。
このOSGiサービスプラットフォームをアプライアンスに実装することによって、ネットワークを介した機能変更・追加を容易に行うことが可能になる。例えば、ホームゲートウェイや携帯電話、PC、車載コンピュータ、テレビ、その他ネット家電などの製品の中に実装し、ネットワークを介してソフトウェア部品をダウンロードすれば、新しいサービスの追加や機能の変更、利用者の嗜好に応じたカスタマイズや不具合の改修などを容易に実現できる。
OSGiサービスプラットフォームは、「OSGi Alliance」において標準化が行われ、様々なアプライアンスへの適用が可能であるため、利用する業界は、通信、自動車/テレマティクス、製造、エネルギー、放送、ネット家電など非常に幅広い領域が想定されている。
同フォーラムは、様々な業界の関係者が参加し、技術およびビジネスに関する効率的な情報交換を行うことに加え、異業種が連携することによって初めて実現する「新たな価値をもったサービスの実現」を目的に設立された。ソフトウェア部品化技術は、利用者が増加するほど部品の再利用性が向上し、利用価値が高まる性質をもつことから、多くの参加者による利用の拡大によって標準化を推進させることを狙う。フォーラムには、会則に合意すれば無料で加入できる。
今後は、多くの企業の参加を求め、メンバー間の技術およびビジネス情報交流の場として「ワークショップ」を定期的に開催するほか、複数の業種にわたるメンバーで構成される「相互接続実験」を推進し、OSGiサービスプラットフォームを中核の技術とした新たなサービスの実現を目指す。
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