CSKと三井物産、「ネクストコム」「アダムネット」など3社の合併を決定

 CSKの連結子会社であるネクストコム(山本茂社長)は9月10日、三井物産の連結子会社であるアダムネット(机重樹社長)、およびビーエスアイ(齊藤正記社長)と、今年12月11日をめどに合併を行うことで、合併覚書を締結した。ネクストコムが存続会社となり、3社のスキルを統合し、ネットワーク分野におけるリーディングカンパニーを目指す。

 3社の親会社であるCSKと三井物産は、02年4月からITサービス分野での協業を検討してきた。その結果、同年6月17日には、ネクストコムとアダムネットが「広範囲な業務分野での提携」で合意していた。今回、こうした協業体制にとどまらず、データ系に強みのあるネクストコムと、音声系に強みのあるアダムネットがひとつの企業体として成長分野に切り込み、さらに「IPソリューションインテグレータ」分野の開発を手がけてきたビーエスアイも含めることで、競合他社に対する優位性を確保できるという見通しから3社合併という選択に踏み切った。

 3社の04年3月期の売上高は、ネクストコムが328億7900万円、アダムネットが136億7800万円、ビーエスアイが100億円。合併比率はネクストコム1に対し、アダムネットが3.58、ビーエスアイが2.37で、各々の株式を割り当てる。

 また、今後さらに発展した協業を目指すために、CSKと三井物産は、情報産業、放送、通信分野において広範囲な提携・協業を模索し戦略的な協議を行うことで基本合意を交わした。

 主な事業提携は、次の4分野。

  1. ネットワークインテグレーション事業において、ネクストコムのデータ系、アダムネットの音声系とそれぞれに強みをもつ両社の融合により強化されたネットワークインテグレーション事業を通じ、CSKと三井物産が有する幅広い顧客層向けにITサービスを提供できる体制を構築する。

  2. ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業で、CSKと三井物産がもつ各種専門プラットフォーム(サービスインフラ、コンタクトセンター事業群、データセンターなど)の相互補完を図り、効率的かつ高品質なBPOサービスの提供を目指す。

  3. ITアウトソーシング(ITO)事業で、両社の重層的なグループ企業群が協業することにより、システム開発から運用、BPOまでをカバーする幅広い領域を網羅し、多様化する顧客ニーズに対応できる充実したサービスラインアップを構築する。

  4. システムインテグレーション事業で、三井物産の持つ全産業を網羅する顧客ベース・総合力により、CSKの強みである顧客の業界特有のノウハウに精通した高品質なソリューションの強化を図る。

CSK
三井物産
ネクストコム
アダムネット
ビーエスアイ

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